日中独居

みなさんは、老後は誰と暮らしたいですか?
昔は、たいてい
『長男長女が両親の介護をするのが当たり前』でしたが
今は『子どもとは別に暮らしたい』という人が多く
息子や娘と暮らす老後を

あえて選ばない人が増えているのです。
一人暮らしをする高齢者の孤独が

目立ちますが
特に認知症や病気などで

介護が必要になったとき
一人でないということが

必ずしも安全とは言い切れないのです。
今、息子や娘と暮らす高齢者は
『日中独居』と呼ばれ
日中や夜間、同居家族が仕事をしているため
一人で過ごしている高齢者の介護状態のことを言います。
一人暮らしの高齢者は

介護が必要になったとき
生活支援やヘルパー派遣など
様々な行政サービスを受けることができますが
同居家族がいる場合は

それらは必要ないと判断されることも多くあります。
そのため、介護が必要な高齢者であっても
日中は一人で過ごすことが多くなり
転倒や誤飲などの

事故や認知症の急速に悪化するケースが増えています。
また、倒れても誰にも気が付かれないので
誰にも看取られずに最期を迎える高齢者が増加しています。
今、この日中独居が問題視されています。
孤独死は、一人暮らしをしていることが前提なので

家族がいない日中や夜間に死亡した人は
孤独死とほぼ同じ孤立状態なのに
孤独死としてカウントされなのです。
介護のために離職してしまう介護離職も

社会問題化していますが、

住宅ローンや子供の教育費など

さまざまな事情から

仕事を辞めることは不可能で

離職することを選ばなかった人も

厳しい現実と戦っています。

そんな方たちは

普段からとてもまじめに仕事をこなしている人たちで

その生真面目さは介護にも表れており

彼らの共通点は

『同居しているのだから、介護サービスを使うのは申し訳ない』と考えなのです

やれるところまで自分たちだけで頑張ろうという思いが強く、

その結果、

要介護の高齢者を長時間一人にしてしまうという、状況に陥っています。

一人暮らしの高齢者だけでなく

日中独居の高齢者も対象にした

新しい福祉サービスもさまざま始まっています。

自治体に問い合わせてみましょう。